“協働”研究で紡ぎ合う石狩の教育実践を

 いじめや不登校、学力・体力の向上、道徳教育のあり方、コミュニティ・スクールに代表される地域と共にある学校づくり、小中連携・小中一貫教育など義務教育9年間を見通した教育の充実、3月に告示された次期学習指導要領に基づいた教育課程の編成・実施など、多くの取り組むべき教育課題があります。これらの教育課題は、子どもたちの姿を通して解決すべきものです。解決のためには、教育の直接の担い手である私たちの教育実践によるところが大きいことは言うまでもありません。

 石教研は、「教育の向上は、その原動力である教師の識見と力量にある。」「この識見と力量は、教育研究なしでは得られない。」「教育が独善に陥り、孤高のものにならないように交流・環流の場が必要である。」との考えに立ち、先達の努力によって昭和41年に創設された研究組織です。「全ての教職員で石狩の子どもたちのために」という言葉の通り、会員個々の資質や授業力向上のためだけでなく、学校、市町村、管内の教育力・組織力を向上させ、石狩の子どもたちの健全な成長を図ることを大きな目的としています。これまでの石教研の歴史や、石教研に期待される役割を真摯に受け止め、石教研活動の充実・発展を図っていかなければなりません。

 平成29年度(第52次)は、基本目標「主体的・創造的で人間性豊かな子どもを育てる教育の確立」のもと、「“協働”研究で紡ぎ合う石狩の実践〜夢に向かって挑戦する子どものために〜」を基本姿勢として石教研活動を進めていきます。石教研活動の推進にあたって、次の2点を大切にしていきたいと考えます。

 一つ目は、現場“実践”を大切にした研究活動です。石教研活動の三本柱である、専門部会研究・課題部会研究・学校課題研究発表は、授業公開や実践レポートをもとに研究協議を進めています。理論研究や実技研修をもとに足場をしっかりと固め、「子どもたちの実態を踏まえ、どのような目標をたて、どのような指導を行い、その結果子どもたちがどのように変容したのか。指導の成果と課題は何だったのか。」等々、実践に寄り添った交流を更に充実させることが、私たちの日常実践に直接的に結び付くものと考えます。

 二つ目は、自主性・主体性を大切にした“協働”研究です。教師の生命線は、たゆまない研修を積み重ね、常に実践の改善に努めることにあります。私たちは、教育への自負を持ち、主体的に研究に参画することが大切です。また、学校・各市町村研究団体・石教研の研究を紡ぎ、協働研究を進めることで客観性をもち、管内全体の教育力の向上に努めなければなりません。そのためにも研究成果の還流が重要となります。

 結びになりますが、石教研全会員の力を結集し、夢に向かって挑戦する子どものために“協働”研究で実践を紡ぎ合っていきましょう。


石狩管内教育研究会

会長:甲斐 丈治

(江別市立対雁小学校長)