Ⅰ 研究主題
『運動好きの子どもたちを育てる体育授業の実践』
~「わかる.できる」「かかわる」場面を通して~
Ⅱ 研究仮説
「わかる・できる」「かかわる」場面を設定することで、運動に親しむ
子どもが育成できるだろう。
Ⅲ めざす子ども像
・「わかる・できる」「かかわる」子ども
・お互いにかかわり合いながら遊びを工夫できる子ども
Ⅳ 研究内容
研究内容1:「わかる・できる」「かかわる」ために、どのような学習過程が有効か考えた授業作り
教師は、児童の実態を捉え、どんな力を児童に身につけさせたいか明確にするところから始める。そして、どのように学ぶのかを考え、何が身についたのかを教師と児童が共有していくこと(評価)が求められる。児童の活動を見取り、その伸びを積極的に認め、指導と評価をくり返すことが重要である。
●【かかわる】とは
・子ども同士で課題を共有したり、探求したりする。
・仲間と共に思考を深める。
●【わかる】
・自己の課題、解決方法に気付く。
・運動のポイントを知る。
●【できる】
・動きや技能を習得したり、自己の変容に気付いたりする。
・設定した課題を解決する。
研究内容2: 勝ったらうれしい、負けても楽しい「ゆるスポーツ」の紹介
身体を動かす楽しさは、勝ち負けにこだわるものではなく、自由であっていいと考える。そこで、「ゆるスポーツ」は年齢、性別、運動神経を問わず誰にでも参加でき、笑いを伴うスポーツであり、児童が「やってみたい。」「つくってみたい。」という欲求を引き出す可能性を持っている。このことから、運動嫌いの児童が関わりやすく、日常の遊びがそのままスポーツになるような実践を目指したい。
【ゆるスポーツの例】
①手錠バレー
手錠に自由を奪われるという新感覚を味わいながらプレイすることができる。
※手錠は、手錠をイメージしたもの(タオルやはちまきなど)
②紙相撲
紙でできた力士に振動を加えて倒すゲーム。振動を加えるために力士が乗っている台(土俵)を手でたたくなどの動作をする。
研究構造図はこちら
Ⅴ 研究方法
1.年度初めに研究計画を確認し、全会員が1年間の中で実践を重ねる。
2.石教研第二次研究協議会において、中心グループ(今年度は恵庭市)は
公開授業および、資料提供をする。これをもとに、今までの各自の実践の
成果と課題を踏まえながら全会員で論議し、仮説検証する。(公開授業は
1~3年生で1授業、4~6年生で1授業)
3.保健科の研究を進めるため、第二次研究協議会の中で、保健に関わる内
容を扱うよう努める。
4.会員の実践記録を編集、製本し『指導案集第44集』として発行する。
5.互いの資質向上のため、会員のニーズに応じた理論実技研修会を企画
運営する。
6.新しく本部会に入った会員に体育授業の様子や部会研究について理解して
もらうことを目的として、新入会員研修会を企画運営する。
7.部会情報『GOAL』を発行し、各市町村の活動状況などの紹介と交流を図る。
8.小委員会を開き、学習指導要領に基づいた教育課程の編成など、会員や各
学校に有益な活動を行う。
9.役員会、推進委員会を効果的に配置し、円滑に研究推進が図れるように配慮
する。
10.本研究は令和2年度年度、3年度の2ヶ年計画とする。(今年は2年次目)
11.各市町村の研究計画と調整を図り、推進委員会において共通理解を深めな
がら同一課題をもって研究を進めていく。
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