石教研 生活科部会 本文へジャンプ
研究計画
令和2年度 研究主題 「子どもが学びの主役となる生活科を目指して」
        〜主体的・協働的な学びを通して深める愛着〜

石教研生活科部会では主体性・積極性・観察力など「個人的な資質」の育成に対して成果を挙げることができました。一方で、「社会的な資質」の育成に向けた視点も今日的な課題と捉えることができます。「社会的な資質」とは、「同じ活動についてもその感じ方や興味のもち方がそれぞれ違うことに気付き、他の在り方を認める力であり、集団の中で自分の課題を発見しその解決に向けて行動していく過程で共に育ち合おうとする力」を指します。仲間と協働的な学習を進めていく中で、一人の時より楽しくなる体験や、より充実した経験ができたという実感を、一単位時間から単元の中で、 さらには単元構成に工夫を持たせた2年間の教育課程で積み重ねていく必要があると考えました。また、生活科においては子どもが学びの主役であることが何より重要になります。子どもたちの、対象に対する興味や関心はどこにあるのかを我々教師が丁寧に探り出会わせることで、子どもたちの「気になる」「学んでみたい」といった気持ちを刺激したり、見付けた課題を自分の力で解決するために、自ら考え(〜したい)、自ら学ぶ力(〜を調べたい・〜を作りたい)を養っていったりすることが重要であると考えています。そもそも生活科は、子どもにとって他者から強制されたり、一方的に教えられたりして学習するといった性質の教科ではないことを念頭に置かなければなりません。

こうした実感をもとに進めていく授業を通して、その過程で関わる対象へのより深い理解につながったり、地域のよさや自然のすばらしさ、自分のよさに気付いたりし、対象への愛着につながっていくと考えています。


研究仮説
他者との協働や伝え合い交流しあう活動を積み重ねていくことで、子ども一人一人の気付きや学びを質的に高め、その過程で関わる対象への愛着を育んだり、深めていったりすることができるのではないか。
      研究内容1 協働的な学習の場面の設定
子ども一人一人の気付きや変容を「愛着」へつなげていくための教師の支援
      研究内容2 「出会う・向き合う・振り返る」学習課程の工夫
    
                 
今年度のまとめ