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................ 研究主題 ................
観察・実験方法と教材・教具の見直し
    もう一歩、もう一工夫のアプローチで 〜  

研究目的
1.主題設定の理由
 2006年に実施されたPISAの調査では、思考力・判断力・表現力等を問う読解力や記述式問題、知識・技能を活用する問題等、いくつかの課題が明らかになった。そのため、新学習指導要領では、科学的な見方や考え方を育成するため、観察・実験や自然体験、科学的な体験を充実させることを重要視している。
 これまでは、新学習指導要領と新教科書へ対応するため観察・実験方法と教材・教具を見直し、改善を図ることを目標としてきた。今後は『もう一歩、もう一工夫のアプローチ』として、今までの実践の焼き直しや、生徒の学力に応じた指導方法や体制の工夫、ICT機器の活用などを、研究に盛り込んでいきたい。
 
2.これまでの研究の流れ 
平成 6年〜11年度
 「課題解決的学習過程における体験的学習活動」「観察・実験装置や教具の開発・工夫」「地域素材の教材化」
平成12年〜15年度
 「選択学習の題材を探し、生徒の探究心を高める授業の構成」
平成16年〜20年度
 「わかる楽しい授業づくりによって、確かな学力を育む」
平成21年〜23年度
 「移行期間に入った新学習指導要領を重点に、わかる楽しい授業づくりを研究する」
平成24年〜27年度
 
「観察・実験方法と教材・教具の見直し」
 「新学習指導要領と新教科書への対応」
平成28年〜
 「観察・実験方法と教材・教具の見直しを継続し、それにもう一工夫を加えていくことを念頭に置いて研究を進める」

3.研究仮説 
 効果的な観察、実験、科学的な体験を行い、授業展開を工夫することにより、科学的な知識や概念が定着し、科学的に調べる能力や自然を探求しようとする能力が身につくであろう。
 
 
研究内容
1.観察・実験方法の見直し
・  生徒が理解しにくい部分を中心に観察・実験方法の開発や改善などの研究を進める
(新しいものにこだわらない。以前から行われている観察、実験についても検証する。)
 
2.教材・教具の見直し 
 ・ 生徒が理解しにくい部分を中心に教材・教具(装置・器具)の開発や改善などの研究を進める
(新しいものにこだわらない。以前から行われている装置、器具についても検証する。)
 
3.課題のある学習内容をいかに授業展開すべきか 
 ・
実験が上手くいかない、生徒が理解しにくいなど、指導上の課題が残っている学習内容をいかに授業展開すべきかを研究する
(指導計画や指導序列 [配列] の工夫も含む)
  
4.「言語活動」を取り入れ、いかに授業展開すべきか
 ・

思考力・判断力・表現力等を高めるため観察・実験やレポート作成、説明、論述などの「言語活動の充実」をいかに取り入れて、いかに授業展開すべきかを研究する 
 
  
研究方法
 管内共同研究の趣旨をふまえ、部会員全員の手により主題解明に向けて推進する。
1.研究推進にあたって
(1) 部会員全員で研究できるよう個々人の研究テーマを明確にする。
 (2) 理論・実技研修会は、研究課題の解明、および部会員の研修活動の強化・充実を目的として実施する。
 (3) 事務局は、推進委員研修会を充実させ、推進委員と―体となって管内研究を進める。 
 (4) 各市町村の研究団体は、独自性を発揮しながらも、管内共同研究の趣旨をふまえ、きめ細かで主体的な研究を組織する。
 (5) 部会員の実践交流の中心となるのは市町村である。推進委員は連絡調整とともに、市町村の研究推進、事前集会の運営などに積極的役割を果たすようにする。
 (6) 研究が生徒から遊離しないように授業研究を重視にする。 
 
2.研究交流
(1) 推進委員研修会の充実と部会情報の活用をはかる。
 (2) 管内二次研究協議会の充実をはかる。
ア. 会員の研究リポートは、項目・形式などを統一した読みやすいかたちで、研究集録としてまとめる。
イ. 展示コーナーの設置とその運営の工夫をし、部会員の交流が深まるようにする。
ウ. 研究発表会に演示実験などの実技も取り入れて話し合いが深まる工夫をする。
 (3) 各市町村において研究が生徒から遊離しないように心がけ、授業研究交流をする。 
 (4) 各市町村研究団体、および各市町村研究団体相互の交流を大切にする。 
 
3.各市町村研究団体の研究効果の整理について 
(1) 各市町村での研究の過程や実践効果が明らかになるようにまとめる。
 (2) 学校単位の研究、個人の研究についても必要に応じて、各市町村ごとに研究を加え、報告書にまとめる。 
 (3) 研究年度内に明らかになったことがらや、資料として残しておきたいものについては、必要に応じて実践資料集としてまとめる。 
   
4.二次研究協議会の持ち方 
 (1) 午前中は公開授業、午後は研究発表会とする。
 (2) 公開授業については、可能な限り市町村単位での指導案検討やプレ研究授業を確立し、組織的な深め合いを意識した活動としていく。
(3) 発表は、二分科会に分け、それぞれの分科会で2度、同じ発表を行い、全員で全ての発布用を見ることができるようにする。(中間の休憩時間は1分科会と2分科会の入れ替えを行う。)原則として、各市町村単位で、それぞれ1〜3セッション(約15分程度)の発表者を推薦していただき、事務局で調整する。ただし、会員数が少ない市町村は考慮する。
(4) 各市町村研究協議会で実演・話し合いをし、発表者を選出する。 
(5) 個人研究の当日のレポート持ちこみ、昼の実践交流コーナーへの出展も奨励する。
   
5.その他
(1) 教育課程研究を進めるために、年度における実践上のアンケート等をとり、その改善に努める。昨年度、教科書の部分改訂にともなって作成した追補編を実践した。今年度は、課題や修正点に関するアンケートをとり、集約し、具体的な修正に取り組む予定である。
   (2) 他団体・研究機関との実践交流を積極的に行う。   
   (3) 日常の実践に役立つ内容を中心に、実技研修会を企画する。   
     
研究体制(組織)
1.研究推進委員会
(1) 部会役員、市町村推進委員会で構成する。
(2) 部会役員会…部会の研究を推進する 
 (3) 市町村推進委員…市町村の研究を推進する。 
   
2.各分科会…市町村推進委員・部会役員を長として課題解決にせまる。 
各市町村では、個人・学校または市町村単位で研究内容を決め、分科会に所属する。