1998〜現 在/『たくましく生きぬく力』
【概要】社会構造の複雑化、価値観の多様化、科学技術の進歩、社会の都市化・国際化・情報化等の社会的背景が生み出したと思われる生徒の特質を挙げると、
  @表層的思考の定着化
  A授業における受動的な姿勢
  B人間性豊かな感情の喪失
  C人間や自然に感動・共感する実体験や自然体験の希薄
等、生徒たちが本来持っているはずの新鮮な感性の衰えや人間形成への意欲や自己決定力の低下等今日的教育課題が指摘されている。
 これに対して、学校教育への社会的な要求については学校5日制を念頭に置き、
  @人間性豊かで他人を思いやる心の育成
  A個性の尊重
  B思考力・表現力の習得
  C基礎的・基本的内容の重視
  D学習に対する意欲・関心・態度の醸成
  E学習の仕方の習得
等が言えるのではないだろうか。
 こうした現状を鑑み、我々は日常の授業実践の中で、今日的課題を認識し、生徒ひとり一人が自己の個性を創り出し、よりより社会の形成者となる資質を身につける必要があると考える。すなわち、社会を冷静に見つめ、形成者としての役割を果たし、その中でたくましく生きぬく力を身につけながら、自己実現をめざしていくべきであると考える。
■個性を生かし思考力・表現力を高めながら
 基礎的・基本的内容の明確化と共通理解、単元構造図のあり方
 基礎的・基本的内容の習得の工夫、思考力・表現力を高める教材開発
 思考力・表現力を高めるための多様な指導方法・支援方法の究明
 生徒の自己評価と教師の評価のあり方
■「主体的な学習」の基礎となる資料活用能力を高めながら)
 資料を収集・選択する能力を養う
 資料から事実を丹念に読み取る能力を伸ばす
 いろいろな資料をもとに考えをまとめたり深めたりする能力を伸ばす
 資料の目的に応じた学習場面の設定
研究主題
1998〜『たくましく生きぬく力を育てる社会科学習の創造
                       〜個性を生かし思考力・表現力を高めながら』
2002〜『たくましく生きぬく力を育てる社会科学習の創造
             〜「主体的な学習」の基礎となる資料活用能力を高めながら』
2006〜『たくましく生きぬく力を育てる社会科学習の創造
                        〜民主主義・人間尊重の理念を育みながら』
1988〜1997/『人間性豊かなイメージ・感性・共感』
【概要】生徒が社会生活や社会事象について他所事として冷たく突き放して捉えるのではなく単なる事象以上の+αの要素(驚きや感動、疑問や好奇心、同情や共感)を持って実感的に理解することができるとともに、他人の気持ちや願い・意図を想像したり、その人の立場に立って共感的に理解できる能力(社会的感受性と人間的共感能力)の育成をめざす。また、ともすると狭い私的な自己の殻に閉じこもりがちな生徒の生活意識を、より広い社会へと見開かせ、深い知識理解と意欲的な社会参加の態度を培い、さらには、社会を見つめながら自分の生き方を確立していくことにつながるもの。
研究主題
1988〜『人間性豊かなイメージ・感性・共感を培う社会科指導のあり方
                         〜学習過程全般での学習の体験化を図る』
1990〜『人間性豊かなイメージ・感性・共感を培う社会科指導のあり方
              〜生徒が生き生きと活動し、学び取る授業の創造をめざして』
1996〜『人間性豊かなイメージ・感性・共感を培う社会科指導のあり方
                    〜生徒一人一人の主体的な学習の創造をめざして』
1976〜1987/『社会的価値、社会的価値の追求』
【概要】社会的価値とは、これからの社会をどのように創っていくかという指針であり現代のように価値観が多様化している社会にあっても、人間が人間らしく生きていく上で欠かせないものであり、人類が長い歴史の中で勝ち取ってきた遺産。社会的価値の追求とは、さまざまな社会事象の中で、それを実証的・歴史的・構造的に把握し、人類全体の幸福を念頭に置き、民主主義・人間尊重の理念にかなう行動様式を見つけること。
 ■人間主軸の学習
 ■人間の生き方が学び取れる授業の創造
 ■楽しい社会科、生徒が意欲を持って学ぶ授業の研究
研究主題
1976〜『社会的価値の追求をめざす授業の創造』
1980〜『生徒自らが社会的価値を追及する授業の創造』
1984〜『生徒自らが意欲を持って学ぶ授業の創造〜社会的価値の体得をめざして』
1972〜1975/『発展的学習』
【概要】社会科のねらいに照らして、社会を正しく認識し、さらに創造していける力のある生徒を育成すること。
 ■生徒の集団思考を大切にする
 ■教材・学習過程・学習技能の組織化
研究主題
1972〜『発展的学習を育てる指導をどうすすめるか』
1966〜1971/『正しい社会認識』
【概要】社会の矛盾に気づき、より生活を向上させようとする立場から、社会事象を捉えていくこと。
 ■思考力を育てるための授業づくり
 ■学習内容の構造化
 ■学習方法の構造化
研究主題
1966〜『正しい社会認識を育てるための実践研究』
1968〜『主体的に取り組み、正しい社会認識を育てるための授業(方法)の構造化』
1970〜『主体的に取り組み、正しい社会認識を育てるための授業(方法)の
                                    構造化をどうすすめるか』

copyright(c)sekichusya2002-2007