石教研社会(中)部会部長
当別町立当別中学校 奥田 善幸
 今年も管内大会を終え、全道大会が開催される時期になりました。石中社の仲間の中にも、自らチームを率いて大会に臨まれる方がいるのではないでしょうか。私たちは、部活動の指導で「基本を大切にしよう」と呼びかけることが多いものです。実際に、大会やコンクールの勝敗や評価が“基本”に左右される場面をよく目にします。もちろん、そのためには、厳しい状況や追いつめられた場面で、基本に忠実な動きができるための練習や精神力の強化も必要だと思います。指導に当たられる先生方は、それらを身につけられる練習内容を考えながら、毎日の部活動に取り組んでいることと思います。

 さて、今年の石中社の研究も、我々がいつも生徒達に呼びかけている「基本を大切にしよう」という考えから始まっています。2年前の二次集会の講演で、教育大副学長の三上勝夫先生から「社会科教師は、どうあるべきか」というお話をいただきました。これまでの石中社の歴史を振り返った時、常に根底に流れていた「社会科教師としての“基本”」が「民主主義・人間尊重の理念」であることは、周知の事実です。“激動”という言葉が使われることが多い現代社会にあって、今一度、我々社会科教師の“基本姿勢”を確認し、3分野で系統的に学習に取り組める実践事例の構築に取り組んでいきたいと思います。

 今年は、昨年度からの研究のまとめの年になります。年度当初に研究員から提示された内容に基づいて実践を積み重ねていただき、二次集会の実践交流に持参いただきたいと思います。

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