部長あいさつ

 こんにちは。今年もたくさんの先生方に、レポート持参で集まっていただけました。また、授業をしていただいた3人の先生には、春より膨大な時間をかけ準備を進めていただきました。まず、最初にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、今年は石教研の前身となる団体が発足してから、55年になるそうです。昭和31年創刊の「石狩の教育第1集」には、所長挨拶としてこのような言葉が記載されています。

 私たちは「共同研究」という道を見つけました。「今後の現場教育は共同研究であるべきだ」と、多くの人は言っていました。しかし、真正面から堂々と取り組んだのは石狩の先生方でした。石狩管内あげて切り開いたこの道は、もちろん本当に細く、ささやかな道です。でも、この道をたどった経験を持つ人たちが、他に誰があるでしょうか。
 険しい道だっただけに、この実践の事実はとても尊いことだと思います。今でこそ、細く不完全な道ではありますが、やがて坦々たる大道となることでしょう。私は心から期待しています。

 私たちの諸先輩方は、共同研究を基盤としながら自主性や現場性を大切にしようとする、創設時のこのような想いを受け、その意志を55年間にわたり、次世代につないできました。
 そして、こんにち、このつながりのおかげで、文科省の度重なる方針の変更にも、不透明で複雑な移行措置にも不安にならずに、石狩の子どもたちのために、授業に専念できるのだと思います。

 今日は、いま一度、石中社の意味を確認し、次の世代に引きついでいくのだという想いをあらたにする1日であって欲しいと願っています。お互いに、がんばりましょう。

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