2003年度【2年次目】研究の重点B |
(2)資料から事実を丹念に読み取る能力を伸ばす |
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資料から事実を丹念に読み取るということは、資料の具備内容を一つ一つ正しく読み取ることであり、資料活用によって最も基本となる部分である。例えば、写真資料からその状況や様子について細かいところまで見つけていく。統計資料では、単に数値そのものを読み取るだけではなく、変化の実態や全体的傾向などを理解すること、さらに数値の奥にある社会事象を読み取ることなどである。こうした資料を丹念に読み取る能力が、生徒の学習問題を解決することに役立ち、自ら問題を解決した成就感を味あわせるもとなると考える |
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2004年度【3年次目】 研究の重点C・D |
(3)いろいろな資料を基に考えをまとめたり深めたりする能力を伸ばす |
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資料から事実を丹念に読み取るとともに、そこから何が見つけられたか、何がわかったか、何が言えそうなのかといった読み取った事実に意味づけすること、言い換えれば、読み取った事実から自分の考えを持つということも、問題を解決する上で大切なことである。
さらに、複数の資料を比較・関連させて分析することから関係を把握したり、抽出したりして結論を導き出すこと、すなわち自分の考えを深めていくことが大切である。こうした能力を身につけることにより、生徒は新たな問題を見つけだし、その解決に意欲的に取り組んでいくのだと考える。 |
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2005年度【4年次目】 研究の重点E まとめ |
(4)資料活用の目的に応じた学習場面の設定 |
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資料には、実物資料、模型資料、ビデオ資料、写真資料、地図資料、読み物資料、史料、統計資料など様々ある。個々によって各種資料に対する好みがあったり、資料そのものに難易度もある。
そこで、資料活用の目的に応じた学習活動を意図的に仕組むことも重要である。
ア.資料の見方に関する基礎的な指導
イ.問題解決に必要な資料を、各種資料の中から自分で見つけていく活動
ウ.調べる時間を十分確保して、自分の学習ペースで取り組める活動
エ.資料をいろいろな視点で読み取っていく活動 |
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